通夜

2008年8月17日 日常
2年前に数ヶ月付き合っていた恋人の通夜
が行われるとの連絡がきた。
突然の知らせで実感が沸かなかった。
2年も経って彼女への気持ちの整理がついていたからか、
単に「死」を理解することができなかったのかは分からない。

彼女とは友人関係に戻るってことで別れたけど、
私の思いは募る一方で
私がその後もアプローチをしてはいつも思いは届かず、
最後は責めるようなメールを彼女に送ってしまった。
それっきりだ。
客観的に見ればそのときは別れていたし、
自分が悪かったように思える。
自分勝手と例え言われようとも、
そのときは言うしかなかったんだ。
そんな別れ方をしただけに、
彼女の死とどう立ち会うべきなのか分からなかった。

初めは通夜に参加する気は無かった。
もう一切の縁を切ったと思い込むことで
自分の心を保っていたからだ。
いや、もう彼女に自分が伝えたいことは全て伝えた。
だから今更彼女に何て声を掛けてやったらいいんだと。
でも、思い返してみると楽しかった思い出が蘇ってきて、
沢山の人がいる中で彼女と出会えたことは何かの縁であるし、
やはり彼女が何と思うかは別として
参列するべきなんじゃないかって思えてきた。
そして、気づいたら紳士服売り場で黒ネクタイを買っていたね。

通夜会場に着くと、沢山の参列者と彼女の生前の写真。
写真の中の彼女はどれも笑顔でいっぱいだった。
とても懐かしい気分になった反面、
自分が知らなかった彼女が沢山そこにいて、
自分が彼女の何を知っていたのだろうか
全く知らなかったんだということを改めて感じた。
そして極めつけは今彼との写真。
まぁ、予想はできていたんだけど複雑な気持ち。
しかも知人だし。
俺がこの2年引きづっていたのって一体何だったんだろう。
俺の中で止まっていたこの2年であるが、
彼女の中では確実に動いていた。
その事実が正直悔しく感じてしまう。。。

式場で結局俺は泣けなかった。
ここでも、何故か実感が無いんだよね。
人としてこんな自分でいいのだろうかって思えたぐらいに。
よく、わかんねぇんだよ。

俺の思いなんて今更誰に伝えたって面白いもんでもない。
だから、心の中とこのdiarynoteに留めておく。

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